始まり
今年(2021年)に入り、自分でも訳が分からないくらい仕事ができなくなりました。
元々、仕事が出来てるとは思ってませんでしたが、周りから『どうした?』と言われるほど
失敗したり、出来ていたことが出来なくなりました。
あまりの情けなさと、訳の分からなさでその場で泣いて「もう無理です。出来ないです。」
と言ってしまいました。もちろん、退職を考えました。もう、いいやと思いました。
(30年近く働いてきて、こんなことは初めてです。)
私って『うつ』なのでは?と思いました。
うつの人は自分がうつであることが分からないと聞いたことがあります。
だから、周りの人に病院に行ったほうが良いよと言われて行ったら、
うつだったとやっと本人がわかる・自覚するそうです。
私の場合、自分で『何かおかしい…』と思ったので、うつではないのかなぁ?
『何かおかしい…』と思っていたものの、しばらく自分を観察してみることにしました。
相変わらず、ケアレスミスは続きました。
職場の人にも「変なことをしたり、何か気づいたら遠慮なく言ってください」と
協力を求めました。私の職場は人数が少なく協力を求めやすい人たちだったので幸いでした。
そう思ってるのは私の都合で、周りの人には迷惑だったと思いますけど…
出会い
ある日の夕刊に本の紹介広告が載ってました。
その広告を見て、これだ!! と思いました。
その本のタイトルが ❝人生に、上下も勝ち負けもありません❞
45年間で10万人を診たという精神科医の野村 総一郎さん
(読売新聞の人生案内というお悩み相談コーナーも担当)が書いたものです。
2020年11月時点で第3刷発行されてるので、よく売れているということですね。
内容は…
- 自分は能力が低く、誰にも評価されない
- あの人はズルくて要領がいいのに、自分は不器用で損ばかりしている
- 友人たちは、充実した生活を送っていて妬ましい
という思いをかかえた人たちがたくさんいる。そういった悩みや不安の根本的な
原因の大きな理由の一つは『いつも他人と比べてしまっている』と野村先生は考えたそうです。
この悩みに対して、野村先生はとても有効な方法があるといいます。
それは…
❝ジャッジフリー❞ という思考を取り入れること。
ジャッジフリー って何?
『ジャッジ(判定する・判断を下す)ことを意識的にやめる』という思考だそうです。
- お金がある人は幸せ。ない人は不幸。
- 仕事で評価されている人は偉い。されてない人はダメ。
- 友人が多い人は素敵。少ない人は寂しい。
と常にジャッジすることがあふれている。でもそれって自分で勝手に優劣をつけているだけ。
ジャッジしないことの大切さを理解すると、ストレスが少なくなるのではないでしょうか。
この考えは先生のオリジナルではなく、中国の思想家 老子(良くわからないけど名前は知って
ますよね?)からきてるそうです。
老子は世の中にある物事について、いちいち「よい、悪い」「偉い、偉くない」「すごい、
すごくない」というジャッジをすること自体がおかしい。
これを『無為(むい)』という概念で説明しています。
比べてた自分
『無為(むい)』
なんていい言葉…すごく感動しました。
よく見てください
無=ない 為=誰のため
誰のためでもなく自分は自分
比べるのはやめよう…
私は気づかないうちに他人と比べてました。仕事ができると思われたいとか…
新しく入ってきた人がすごく積極的で仕事ができる人だから、周りはどんどん仕事を任せました。
仕事ができない人よりは積極的で、できる人にまわってっくるのは当たり前。
私は仕事ができないのに、そのことに嫉妬してたのです。
嫉妬 → モヤモヤ → しんどくなる → 嫉妬
と負のスパイラルから逃げられなくておかしくなってしまったのです。
楽ちん
この本と出会ってから(正確には、もう一冊あります)
私は私ができることを一生懸命やればいいんだ。仕事できないと思われてもいいんだ。
と思えるようになり、とても楽になりました。
できないことを無理して、「やります!!・できます!!」なんて言ってた自分がバカみたいに
思えました。関西弁で言うと ❝アホくさっ❞ でございます。
今はとーても楽ちん。だって、比べてないし無理してないからです。
『無為(むい)』
という言葉・意味をたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。
私がブログを始めた理由の一つです。
『無為(むい)』 なんかイメージが固い…
ということで mui にしましたとさ おしまい
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